僕は神様になれる。
僕の世界にお城が建った。
ここはフェイの国。
城は真っ黒な塔。
とても細い。
とても長い。
何階まであるんだろう。
外壁には白い階段がとぐろを巻いている。
王様はいない。
女王様もいない。
お城には王女様と王子様が1人ずつ。
それと執事が1人だけ。
兵も料理も掃除も彼が全部やる。
王女様はいつも存在を主張している。
ヒールの靴をカツカツ鳴らして歩いたり、
いい匂いの香水の残り香で思い出す。
瞳の色は蒼になったり碧になったり、たまに真っ赤に染まる。
ハニーブロンドの猫っ毛の長い髪。
でも性格がすこしあれ。
気性が激しくて、プライドが高い。
王子様は裏表が激しい。
綺麗なシルバーブロンドのポニーテール。
伏せ目がちの金色の瞳。
彼はいつも王女様の宥め役。
ニコニコと綺麗な微笑でみんなを魅了する。
でもとても冷徹な人で他人なんかに興味はない。
彼が好きなのは自分と王女様だけ。
必要とあらば民を皆殺しにしてでも2人で生き延びる。
笑顔の裏で何を考えているかわからない。
執事はそんな2人をたった1人で相手にするつわもの。
だって彼は僕の作り出したモノ。
人間じゃない。
天使でもないけれど、悪魔でもない。
彼は僕のアンドロイド。
キレイな僕のオモチャ。
この世界がいつ崩壊するかはわからない。
前の国は民が城に攻めてきて、
中に人がいっぱいいる状態で城が崩れてEND。
つぶされて、潰されて、ツブサレテ、ぐちゃぐちゃになった国。
生き残りは誰もいなかった。
この国の王様は黒髪の綺麗な人だったのに。
まるでマリー・アントワネットのよう。
あぁ、大地の基盤が引っ繰り返って逆さまになってしまった。
今日はもう世界を見ることはできない。
そう言えば、この城ができる少し前にいた男の人はどこへ行ったんだろう。
彼の存在が感じられなかった。
彼は僕が初めて接触したニンゲンなのに。
名前も知らないんだ。
また会えたらいいな。
次に会うときは名前を聞こう。
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